気分が沈む時の解消法 – 漠然とした不安を取り除く
自分でも理由は分からないけれど、漠然とした不安で心が満たされてしまい、気分が落ち込む、という悩みに苦しむ人は沢山います。私も、一時期このような症状に苦しみ、お薬を処方してもらっていた事がありました。
今振り返ると、現在とはそれほど変わらない生活をしていたにも関わらず、当時はまるで暗闇の中をさまよっていたような感覚です。暗いトンネルの中に居ると、周りの状況を客観的に見る事はできません。
その頃は、なぜ自分が「漠然とした不安に苦しんでいるのか?」という理由さえ分かりませんでした。しかし、今よく考えてみると、当時は周りの小さな環境の変化が沢山あり、その事が積み重なって大きなストレスとして、私の心の重荷になっていたようです。
気分が沈む時の対処法
当時の自分自身に会えるのなら、もっと気楽でいいよ。好きなようにやっていれば何も問題ないよと言いたくなります。しかし、実際に暗闇を走っている時はそんな事には気付きません。
それでは、どうすれば暗闇から抜け出す事ができ、漠然とした不安を取り除く事ができるようになるのでしょうか。以下は私がその時に心がけた事などですが、少しでも参考になれば幸いです。
強い意志を持つ
まず始めに、自分で「改善させたい」という強い意志がなければ、決してうまくいくことはないと思います。
私の場合、「気持ちが沈んだら薬を飲めば良い」と、精神的に薬に頼っていた時期は一番どうしようもない時期だったと思います。多少辛くても、根本的に不安や気分障害を乗り越える為にはどうすれば良いだろう、と正面から問題に立ち向かう意思は絶対に必要だと思います。
薬だけに頼らない
薬での治療を否定するつもりはありません。薬をうまく使うことで、根本治療が飛躍的に前進する事もあります。また、症状の度合いによっては、薬に頼らなければどうしようもない事だって沢山あります。
ただし、薬にだけ頼り切りになっている状況は深刻です。精神的に薬に頼り始めると、ちょっとした不安や焦燥感、不眠の状況ですぐに薬に頼ろうとしてしまうからです。
賛否両論あると思いますが、薬に頼って乗り切るというのは、あくまでも対処療法であるというのが、私の経験から感じた答えです。
最近では、気分の落ち込みや不眠の症状に、天然成分のサプリメントも販売されています。こうしたサプリメントは副作用もなく、安全性が高いのでおすすめです。
健康的な習慣で心は変わる
私の場合、自発的に「このままではいけない」「自分でなんとかしなければ」と強い意志が芽生え始めてから、色んな事が変わり始めました。
これ以上薬に頼っていては、普通の生活を送れないだろうという恐怖から、突然、本気でなんとかしなければいけない、という気分になったのです。
まず私が取り組んだのは、健康的な生活に無理矢理でも切り替えるという事でした。それまでの昼夜逆転に近い生活を変える為に、無理にでも早起きを心がけ、夜は早めに休むようにしました。この作業は慣れるまで苦痛を伴います。特に、朝は吐き気を伴うほどです。
食事もかなり制限しました。健康的なもの以外は口にしないようにしましたし、1日3食以外の暴飲暴食も断ちました。神経を健康に保つ為の、バランスの取れた食生活を心がけるようにもなりました。
運動の効果
一番大変だったのが、毎日の運動です。しかし、これは続けるほど効果を実感できるようになります。私自身、ストレスの対処に運動が良いという話を、ほとんど信じていませんでした。
しかし、毎日運動を続けていると、驚くほどの効果を実感できます。私の場合は、夕方に30分程度、軽いランニングをしています。
最初は、もちろんそんな体力は無かったのですが、続けていれば、3ヶ月程である程度走れるようになる物です。
信じられないという方は、1ヶ月でも良いので、軽い運動を試してみてください。科学的にも効果が実証されているので、意外なほど効果を実感できるはずです。
今、暗闇の中を歩いていて、毎日気分が沈み苦しんでいる方にこのような話をしても信じられないと思うかもしれません。
しかし、実際に経験した私が思うのは、上記のような生活習慣や運動を心がける事で、ある時期に突然全てが好転するという事が、実際に起こったのです。